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海外紀行

海外旅行で心に残ったことを書いてみました。

ニューヨーク紀行

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ニューヨーク紀行

ニューヨークに着いた日、2001年、9.11事件のあったグラウンドゼロを訪れた。 今、その跡地には慰霊碑「911メモリアル」が建てられ、被害者3000人の名前が刻まれている。よく見ると数か所、名前の傍に一凛のバラが添えられている。その人の誕...
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イギリス紳士のこと

機会あってイギリスには7~8回出かけた。無論、長期滞在したわけではない。が、何度か訪れるうち、彼らから我々日本人と違う、なにごとかを感じるようになった。  多民族国家 イギリス イギリスは在住する外国人の出身国も人数も、世界で最も多い国のひ...
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パリ紀行(2)

パリ郊外の古城群のひとつ、アンポワーズ城を訪れた時のこと。 城の出口につくられた小さな土産物店に10人ほどの白人客が並んでいた。自分もその列に並んで順番を待っていたのだが、しばらく経ってもまったく動きがない。不審におもってカウンターのなかを...
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スウェーデン紀行

1979年の秋、学会出席のためスウェーデンへ出発した。アンカレッジ経由であったから、エコノミークラスの狭い客席に閉じ込められ、16時間、身動きがとれず、もう外国はこりごりとため息をついた記憶がある。 ストックホルムについた日、空港は「ボルボ...
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プラハ紀行

霧にけぶるモルダウから望む冬のプラハは、音も色も息を潜めたかのごとく、ひっそりしている。 2度にわたり世界大戦の戦禍を逃れたこの街は、中世を手付かずに残して、訪れるもののノスタルジーを誘うに十分な風情である。 街の案内をしてくれたK氏は、プ...
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ベルリン紀行

ベルリンで知り合ったI氏は、在独30年の日本人である。 長らく西ドイツのミュンヘンに住み、牧歌的風土がとても気に入っていると話してくれた。 彼によると、北海に近く、荒々しい気風のハンブルグとは犬猿の仲で、ライバル意識も尋常でない。が、首都ベ...
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ベルギー紀行

ベルギーは人口1千万、四国と九州の中間くらいの小国である。 とくにベルギー語というものはなく、北部(フランドル地方)はオランダ語、南部(ワロン地方)はフランス語が公用語で、首都ブリュッセルでは、両者が公用語である。 オランダ語圏とフランス語...
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オランダ・ライデン紀行

16世紀は「太陽の没することなき国」スペインの時代である。 スペイン・ハプスブルグ帝国の盟主・フェリペ2世はプロテスタントという疫病からカトリックを守る守護神であり、カトリック世界の期待を一身に集めている。 我が国では織田信長の時代にあたる...
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エズ村(南仏)散策

学生時代、ニーチェは、若者の鬱積を解消する清涼剤のように捉えられていた気がする。 しかし、その思想は斬新ではあるが、飲み込むのは容易でなかった。 多くの若者が、手塚富雄先生の訳された「ツラトストラはかく語りき」の超人思想を前に、呆然と立ち尽...
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ウイーン紀行

30年ぶりにウイーンを訪れた。 「ハプスブルグ」というスイスの一豪族が、600年以上もオーストリアを支配したという由緒ある地である。 ウイーンに中世の大都市をイメージして行くと、意外に狭いのに失望する。 当時大都市といっても、人口は10万か...
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アルプス最高峰 モンブラン紀行

モンブランの威容を期待してアルプスに出向くと、がっかりする。 富士山より1,000mも高いというのに、山頂を描く稜線は大福もちのごとき山容である。 かつてインド大陸が南極側から北上し、アジア大陸に衝突したショックでエベレスト山脈が出来上がっ...
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モンゴメリ街 ショウ写真館

秋のサンフランシスコは最高気温20度と過ごしやすく、繁華街をはずれると、妙にひなびた風情が心地よい。 ゴールドラッシュによる外国人労働者が世界中から殺到したおかげで、このような庶民的町並みができあがったのだろう。 在住する白人は50%を切り...
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トレドと石山本願寺

数年前、自宅近くの道後温泉に弥生時代の環濠集落がみつかった。 集落は幅10メートルに及ぶ史上最大規模の環濠で囲われており、周辺に住む無頼の輩からしばしば略奪の被害にあっていたことが窺われる。 昔からひたすら生産に専念するひとびとと、産物の略...
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フィレンツェ紀行

ミラノからユーロスターで2時間半、古都フィレンツェにつく。 古都というからには、古いものを手つかずで置いておこうというのであるから、近代的なインフラ整備を期待してはならない。 水道の水の出が悪いなどと苦情を言ってはいけないのである。 それに...
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マインツ旅情

ドイツの空の玄関口は政治都市ベルリンではなく金融都市フランクフルトであり、ヒースロー(英)、シャルルドゴール(仏)と並び、ヨーロッパの代表的ハブ空港である。 マインツはフランクフルトから車で1時間という利便性があるため、ただちにそちらへ向か...
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モネの睡蓮

パリから北へ60キロ、ひたすら田園の中を進んだのち、川沿いの小さな村で車を降りると、そこがジヴェルニーだという。 生垣で囲まれた家へ足を踏み入れると、モネが後半生を過ごした睡蓮と花の住処が現れた。 といっても、庭造りの好きな老人の個人住居で...
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ジャコメッティ

先日私用でロンドンへ出かけた際、子供に付き合って、テートモダンへ出かけた。 なんでも現代美術の宝庫だそうである。 美術館といっても、もとは火力発電所だったというだけあって壮大かつ重厚だ。 かねてから現代美術は、解説を聞かないと理解できないと...
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トスカ

学生時代、友人の紹介でレナータ・テバルディーを知った。 帝王といわれたカラヤン全盛の当時、ソプラノはアリア・カラスの独壇場にみえたが、その艶やかさは日本人好みとは思えなかった。 友人からカラスに対抗できるのはテバルディーしかいないよと言われ...
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パリ紀行(1)

パリには、3度行った。学会帰りに2度寄ったのと、私的旅行が一度である。フランスには悪いが、あまりいい思い出がない。 1度目のパリは、日曜の朝。ルーブル美術館の前庭でいきなり話しかけてきたフランス人に、写真を撮ってやるという素振りに騙されカメ...
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