昭和

世界史ひとこま

ガンダーラの栄華は夢のごとく

昔、学校の授業で、インドの北にガンダーラという処があり、仏像はその地で初めて造られたのだと教わった。それまで、仏像はこの世に存在しなかったのだという。 ところで、インドではお釈迦さんが死に臨み、自らの彫像を掲げること...
興味深い外国人

ハイデッカーの実存主義

「良心は常に、沈黙という形で語る」 「単純なものこそ、変わらないもの、偉大なるものの謎を宿している」 「限られた時間でより多くのことを知り得ていくには、複雑なことを複雑に学んでいくより、シンプルの先にあるものを...
明治

山本権兵衛、東郷平八郎を後継指名

山本権兵衛の面構えは尋常でない。生来気性が激しく、青年時代から敵を射すくめるような鋭い視線に、相手は思わずたじろぐほどで、幾星霜を経てもその眼光に翳りはない。 信念を曲げず、口にしたことには責任をもち、潔いこと、終生変わらなか...
昭和

敗戦後の残像

学校に上がるまでの記憶は茫洋として掴みどころがないが、小学1年生になってやっと切れ切れではあるが、思い出すことがある。昭和28年のころで、敗戦後の傷跡をまだ引きずっていた。したがって、あまりいい思い出はない。 当時は...
四季雑感

籠の中の鳥

19歳で無期懲役の刑に服し、精神障害も患ったため、 80歳を超えてこのたび、出所を認められたというひとがいる。 60数年間は昭和年間に匹敵する。昭和という時代をこの目で見ずに、大正からいきなり平成の世に出てきたに等しい。 ...
四季雑感

稀有な体験

地震で家が倒壊したのが、出掛けた直後だったとか、墜落した飛行機に乗り遅れたため九死に一生を得たなどというニュースを聞くたび、たまには、そんなことも起こりうるだろうとは考えるのだが、それが何度も繰り返すとなると、偶然だとはいえない何か...
四季雑感

サッカーと私

姉が結婚すると聞いたとき、相手が会社員としか知らされなかったし、24,5なら結婚するのは当然だろうという程度の記憶しか残っていない。昭和45年ごろのことで、当時、自分は呑気な大学生だった。 結婚式に出て、義兄が日本代表のサッカ...
幕末

アーネスト・サトウの見た日本

慶応2年(1866年)、横浜で発行されていた、週間英字新聞「ジャパン・タイムズ」に匿名で掲載されたある論説が、徳島藩士・沼田寅三郎によって翻訳され、「英国策論」と題して出版された。 日本が国際社会に登場するためには、今の幕藩体...
戦国時代

太閤はんの大阪城

その昔、大阪の地は海のなかにあった。そのなかで南北に丘陵をなす上町台地だけが、半島のごとく海に突き出ていた。台地が盛り上がったのは、豊中から岸和田に至る断層の動きによる。 上町台地の東側にある河内湾と西側の大阪湾には、長い年月を経...
四季雑感

士農工商の記憶

近年、明治という言葉を聞くことも少なくなったが、亡父はかろうじてその明治末年の生まれである。本人は格別それを誇りにしていた。 一方、母親は戦時下、女学校に勤務していたある日、喜々として帰宅した父親から、「結婚が決まったぞ」と告げら...
四季雑感

旧き良き土佐は今?

いごっそう 最近は「いごっそう」がいなくなりましたと、土佐の友人から聞き及んだ。 いごっそうは異骨相とも書き、いかめしい風貌を想像するが、じつは見た目ではない。強烈な自己主張、筋を通す、容易に迎合しない、他人の話を聞かな...
四季雑感

土地は誰のものか

加賀120万石、伊達62万石という。 一石はひとりが一年間に食べる米の量に相当するから、これに年貢率をかけると、どれほどの戦闘員を養えるかが計算できる。 つまり石高は大名の財力だけでなく、保有する戦闘能力を誇示するものであっ...
明治

明治維新誕生の不思議

明治維新というクーデターが、頂点に明確な統率者をいだかないまま行われたというのは、どうにも奇妙な現象というほかない。 革命勢力の中心となった薩長の藩主、島津久光、毛利敬親はともに郷里にいて、部下のものから戦況を聞くだけである。 ...
平安時代

藤原氏はどこへ行ったか?

藤原氏は大化の改新の立役者である中臣鎌足を始祖とする。 もともと中臣氏は代々、神事・祭祀を司る宮廷貴族であった。 中臣鎌足は死に望んで天智天皇より藤原姓を賜り、息子の不比等からは中臣氏でなく藤原氏を名乗るようになった。 ...
昭和

エコロジーの提唱者・南方熊楠(みなかたくまぐす)

南方熊楠は、我が国でエコロジーを初めて唱えた人である。 エコロジーとは人間と自然とが共存していこうとする考え方で、「地球にやさしい生活」とか、「環境にやさしい生活」と言い換えることができる。 明治政府は国家神道の権威を高...
世界史ひとこま

科学の父 ガリレオ

少年時代、寝転んで空を見上げていると、地球が回っているなどどうしても信じるわけにはいかなかった。 同時に「それでも地球は回る」といい張ったガリレオという人をいぶかしく思った記憶がある。 昭和46年、アポロ15号の月面活動...
四季雑感

もはや住むべき土地はないか

久しぶりに地球儀をみて、あらためてわが国の狭小なることを思った。 その狭き土地のことである。 都会では、目の覚めるような高値で平然と売りに出されているが、住むべきところはもう僅かだと聞くと、なんとしても欲しくなるものらし...
日本人気質

ガンと闘うひとびと

医師になってはじめて受け持った患者さんは、大学教授であった。 つい1ヶ月前までは学生身分で、教授と名のつく先生方にひたすら恭順の意を唱えていたわけだから、突然そういう立場の方に“先生”などと言われると、面食らってしまったのは言うま...
四季雑感

電報

先日夜遅くにクロネコ大和が来て、電報を受け取った。不審に思いながら空けてみると、知人から子供の受験合格祝いであった。 電報を運んできたのがクロネコであったのも、意外であったし、電報というものがまだ現存していることに、ちょっと驚...
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